シルク化粧品に含まれるセリシンの効果について
シルクや絹と聞いてどんなイメージを思い浮かべますか?
高級な素材というイメージを持つ方や、肌に良さそうというイメージを持つ方もいるでしょう。
光沢が特徴的で通気性などにも優れたシルクは、よく高級衣料品に用いられています。
衣服で使われるイメージの強いシルクですが、シルク化粧品と呼ばれる商品があるのはご存知ですか?
絹は衣料素材としてだけでなく、スキンケアの成分としても非常に優秀なのです。
今回はシルク化粧品の効果について紹介します。
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シルク化粧品とは
シルク化粧品とは「セリシン」または「フィブロイン」というタンパク質を加工した原料を用いた化粧品のことです。
フィブロインは絹糸を構成する、いわば絹糸そのもののタンパク質。
セリシンは、絹糸(フィブロイン)を覆うタンパク質のことです。
フィブロインが持つ保温性などの効果は昔から重宝されていましたが、近年ではセリシンの持つ効果にも注目が集まっています。
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肌の健康に必要なアミノ酸=セリン
うるおいのある肌とは「天然保湿因子(NMF)」と細胞間脂質のバランスが保たれ、角層がきれいに整った状態のことです。
NMFで重要なのは、タンパク質を構成する物質であるアミノ酸。
NMFの半分はアミノ酸と、アミノ酸から作られる成分で構成されています。
つまり、アミノ酸を補ってあげることが肌の美容と健康につながるのです。
NMFの半分を構成するアミノ酸ですが、その中でも多くを占めているものが「セリン」と呼ばれる物質です。
セリシンとセリンの関係
名前が少しややこしいため、一度整理していきましょう。
セリシンは絹糸を覆うタンパク質のことで、近年美肌などへの効果が期待されている物質です。
セリンは肌の美容と健康に大きく関係する、人間の皮膚にあるアミノ酸のこと。
実はセリシンを構成するアミノ酸のうち、およそ36%がセリンだといわれているのです!
自然界に存在する物質の中で人間の皮膚組成と最も近いものがセリシンだといわれているのですが、そのゆえんはセリンにあるのです。
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セリシンの持つ効果
繭は外界から受けるさまざまな現象からカイコの身を少しでも守ろうと、さまざまな機能を有しています。
繭に必要不可欠な絹糸を覆うセリシンは、当然それに見合った性質を持っているのです。
人の皮膚に対してセリシンは高い保湿効果や美白効果などをもたらします。
具体的には下記の通りです。
- 保湿機能
- 抗酸化作用
- 紫外線吸収
- 美白効果
それぞれ詳しく説明します。
保湿機能
繭に包まれたカイコが乾燥しないよう、セリシンは保湿機能にとても優れています。
先述の通り、セリシンにはセリンと呼ばれるアミノ酸が多く含まれています。
そもそも、セリン自体がとても優れた保湿機能を有しているのです。
高い保湿性を持つセリシンは長時間の保湿効果をもたらし、肌にツヤとハリを与えてくれます。
また、人間の皮膚組成とかなり類似しているため浸透性が高く、肌への負担が少ないというのもセリシンの持つ大きなメリットです。
抗酸化作用
セリシンには高い抗酸化作用があります。
抗酸化作用とは、体が酸化しないように抑制する作用のことです。
老化やがん、生活習慣病などを引き起こすとされている「活性酸素」の働きを阻害してくれます。
つまり体内で増えた活性酸素を除去していくことが、老化やがん、生活習慣病などの予防になるのです。
多くの化粧品に抗酸化性物質が含まれていますが、セリシンは自然由来のものなので肌に優しいという強みがあります。
紫外線吸収
セリシンは、人間の肌に悪影響をもたらすとされている紫外線の波長A波200nm〜300nmを吸収、カットする作用があります。
美白効果
セリシンは美白効果も期待できます。
抗酸化作用があることは先述の通りですが、この抗酸化作用はメラニン色素の発生にも関与しています。
メラニン色素はそもそも、肌を紫外線から守る抗酸化剤です。
人体に有害なものではないのですが、ただ蓄積されすぎるとシミやそばかすの原因となってしまいます。
セリシンにも抗酸化作用があり、先述の通り紫外線を吸収してくれる役割も持っているためその分メラニン色素の生成が抑制されます。
その結果、美白につながるわけです。
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セリシンを構成するアミノ酸の30%以上を占めるセリンは、肌の健康や美肌に大きく関係するものです。
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