かつて養蚕業で栄えていた街、熊本県山鹿市でCOKON LAB(ココン・ラボ)は誕生しました。

この街で、シルクの未来を明るくする挑戦が始まったのは2014年。古くから我々と共に生きてきたシルクは、人にもっと近く、かけがえのない存在になるために、今新たな素材として世界中で研究が進んでいます。我々が育てているのは、そんな未来に必要なシルクです。

古今東西、大切に育てられてきたシルクと人の未来を私達の手で作り、守っていくことを目指します。熊本で生まれた未来のシルクで人の肌を優しく潤しながら、心と暮らしも豊かにしてくれる新しいボディケアブランドが、COKON LAB(ココン・ラボ)です。

SDGsへの貢献 Contribution to SDGs

シルクタンパクは、人タンパクとの親和性が高いことなどから、医薬品製造の原料としても世界中が注目しており、 研究が進められています。やまがシルクも、こうした研究に参画し、医薬利用に資するシルクの生産に取り組んでいます。

やまがシルク作りは、地域経済活性化と雇用促進に貢献したいという想いがきっかけとなりスタートしました。現在周年無菌養蚕工場の従業員の70%は山鹿市出身者です。このプロジェクトの拡大を通していっそうの雇用創出を図りたいと思います。

シルクをテーマにした新たな研究開発が世界中で活発に行われています。医薬や介護、最先端繊維など、社会をよりよくする技術がシルクから多く生まれると期待されているためです。やまがシルクは新たなシルク生産におけるリーディングカンパニーとして、研究開発に参画しより良い社会作りに貢献します。

観光・農業・商工業など全ての産業と関わり、結びついて前進、発展して行く上での大きな柱にしたいとの考えを示している山鹿市と連携して、このプロジェクトの開始当初から、桑を栽培する農地の提案、関連道路の利便性・安全性の確保に努めて参りました。山鹿市における「まち・ひと・しごと」づくりの全てに寄与する、まさに地方創生のモデルとなる取り組みへと育てていきたいと考えています。

やまがシルク作りの過程では、ほとんど捨てるものがありません。シルクは繊維や化粧品の原料として100%使用し、カイコの糞や人工飼料作りから出る廃棄物は全て天然の肥料として再利用しています。また、農薬や肥料など、土壌を汚染する物質も一切使用しておりません。

餌の桑葉は、標高600メートルの山中にあった耕作放棄地を開墾して作った「天空桑園」で、無農薬栽培されています。
山鹿市内の耕作放棄地、遊休農地をひとつでも多く再生し甦らせること。さらに、農薬の影響を非常に強く受ける養蚕業において、平地から桑園まで遠く離れていることで殆ど農薬の影響を受けずに、カイコに優しいオーガニックな桑の葉を育てることを可能にしています。

米企業と連携協定を締結し、医療製品(パッチ式ワクチン)の主要部材にやまがシルクが採用されました。アメリカ食品医療品局(FDA)に承認されれば、マイクロニードル(微細針)の成形にシルク成分を使った医療製品としては世界初となります。ほかにも国内外の企業、大学、研究機関での研究・開発が進んでいます。

SILK on VALLEY 新シルク蚕業構想

はるか昔から続くヒトとカイコとシルクの歴史。全国で養蚕が行われ、シルクは日本の近代化を支える重要な産業であった。

そのシルク蚕業が、今、岐路に立っている。

シルク蚕業は、このまま衰退の一途をたどるのか。無限の可能性を秘めた、新たなシルク蚕業を創生するのか。

新たなる歴史を刻むため、今、その第一章の幕があがる。

SILK on VALLEY YAMAGA